「性格は変えられるか?」

 

みなさんこんにちは、
「性格は変えられるか?」

エグゼクティブコーチングの初回セッションでの
会話です。
クライアント「私は変えたい性格があります、変える
ことは出来ますか?」
コーチ「変えられます」
クライアント「どうすれば変えられますか?」
コーチ「何を何に変えたいんですか?」

先日もあったコーチングでの会話です。
皆さんもいかがでしょう、性格について誰しも考えたり
親や先輩や、上司に指摘されたこと経験があるはずです。

心理学者のアドラーによれば、「統覚バイアス」とよんでいる
ものがあり、それは、人間は自分の性格に一致するように
外界の出来事に意味付けをするということです。
主は自分のことであり、いいように自分流にしてしまう
と言うことです。
自分にとって都合の良いことだけを取り入れ、
自分を正当化するデータとして鎧のようにまとい、安心を
作り上げているのです。

その思い込みが色眼鏡として作用して、その人の信念体系
に合致するように周りの世界を勝手気ままに解釈して
しまいます。
性格とはその人固有の信念の体系であり、思い込みの
システムと言ってもいいでしょう。

結局、性格を変えられないのは、その人が保守的で臆病
だからではなく、そもそも人は「思い込み」が強く、
それに縛られて思うようにならない、と言うことなのです。

自分の性格に合わない事象に出くわしたときや、
周りから指摘された時等は、例外に遭遇したくらいの
解釈で自分の性格を優先させることを簡単にこなして
しまうのです。

更にそんな人は周囲の環境を、自分の性格に合うように
作り替えていくことが多いのです。

「周りはすべて自分の敵だ!」と思い続けていれば
言動が影響してその人の周りには敵だけになりますね。
逆に「すべての人は私の味方だ!」と思って行動すれば
いい人が集まってくるようになりますね。

もう一つの傾向としては「自分の性格」に時間的のも
体力的にもかなりの投資(実践)をしている事もあり
ます。
上司である自分が、できの悪い部下に常に叱咤を
繰り返してきてとします、もう叱咤をやめろと言わ
れても、もし言わなくなったらもっと仕事をしなく
なるし、もう少し言い続ければ変わるかもしれない、
と思いがちなのです。

冒頭で変えられます!と言いました。

「性格はどのようにして変えるか」?のクライアント
の質問にこのように答えています。

一言「出さないこと」ですと。
性格を変えようと言う決断ではなく、出さない!という
決断を奨めています。

「今の性格を保つのはやめよう」
「今の性格を必死に守ろうとすることはやめよう」
「今までの行動パターンは捨てよう」
「今日と同じでいるのはやめよう」
「今までの自分の常識を棚上げしよう」

変えるのではなく、やだと思う性格を自分から遠ざける
行動をとることです。

行動変革そのものです。
毎日、やめようと決めたことを徹底してやらない行動
をしてください。

そして毎日時間を決めて一日を振り返ってください。
○×でいいですから評価して下さい。

○だったら、なぜ○がついたか考えてください。
×だったら、×の理由を見つけて更にそれを○に
する次の一手を考えて実行してください。

それを期間目標を持って(3~6ヶ月)実践していき
ましょう。

小さな変化が現れます、継続でその変化を周りが気づき
出します。更に継続します。さあどうでしょう、あなた
自身が変化を感じます。

変えるのではなく出さない !

皆さんも挑戦してください。

最後までありがとうございました。

陸川 徹