「二匹の蛙」

皆さんこんにちは、

今日は「2匹の蛙」の話からの引用で書いて
います。

『アドラー心理学入門』第5章に、2匹の蛙
の話があります。

「2匹の蛙がミルクの入った壺のふちのところで
飛び跳ねていました。突然、ミルク壺に落ちて
しまいました。
1匹の蛙は、ああもう駄目だ、と叫んで諦めて
しまいました。そしてガーガーと泣いて何も
しないでじっとしているうちに結局溺れて
死んでしまいました。

もう1匹の蛙も同じように落ちたのですが、
しかしなんとかしようと思ってもがいて足を
蹴って一生懸命泳ぎました。すると足の下が
固まりました。ミルクがチーズになったのです。
それでピョンとその上に乗って外に飛び出せ
ました。」

 

ここで著者は前者を「楽天主義」、何が起きても
大丈夫、なんとかなると考えて結局何もしない。
後者を「楽観主義」と、現実を見据え、とにかく
出来る事をやろう思って、出来る事をする。と
述べています。

 

あ?私の認識とは違ったので辞書で調べて見ました。

 

「楽天的とは」人生や物事を楽観しているさま、
明るくのんきなさま。

「楽観的とは」物事はうまくいくだろうと、
明るい見通しを持つさま。と有ります。

両方とも大差はなく感じますが、私は悲観的の
反意語として楽天的を、ポジティブにとらえて
いましたがアドラーの捉え方は逆でした。

 

あの楽天グループの企業理念を具現化する
基盤に「楽天主義」を掲げているということから
見ても我が国では「楽天的」を好意的にみている
方が多いようです。

 

仕事、人生、つきあい、自分のポジションと
責任問題、身近では今日の天気や妻との会話、
体調管理など、誰でも少なからず問題がない!
と言い切れる人はいなく、何かの問題は存在して
います。

問題に直面したときの、なんともならない!
ではなく、なんとかなるかならないかは分から
ないが、とにかく出来る事をやろうと思って
できる事を行動に起こす、と言うことです。

 

2匹の蛙の一匹が、ミルクが攪拌でチーズに
変わる事はたぶん知り得ていなかった、でも
諦めずに足を蹴って体を浮かすこと、出来る
事を真剣にやった結果なのです。

 

あの逆境の中、手の打ちようが無い状況下で
なんとかなった。神か見えない何かが助けて
くれた、こんな言葉を聞く事がありますが、
それは小さな事でも何かをやった結果がそう
させたのでしょう。

 

何もしなくてなんとかなったこと、それ自体
そもそも問題ではなかったかもしれません。

 

なんとかなるさ、周りがなんとかする、して
くれる!ではなく、自分に目を向け、自らが
出来ることを小さなことでも行動に起こし、
継続することが大切です。

その小さくても意味ある言動が隣の人や、
見聞きした人へ何かの力で伝わり、大きな
力とり、その問題や悩みの一部を取り除き、
解決への糸口になると確信しています。

 

さあ、私も明日から何を行動に起こそうか?
小さなことでいい!

最後までありがとうございました。

陸川