皆さんこんにちは
部下育成や、イノベイティブな発想を引き出すには「質問」が効果を生む、
と言われていますね。コーチの私も1on1面談で、電話で、メールで質問の
効果を実感しています。
でも過去に何度の失敗も経験しました。
それは質問の本質を理解していなかったからなのです。
・人はそもそも質問なんかされたくないという事実がある!
・間違うと尋問になってしまう!
・関係構築が出来ていないと相手はストレスに繋がる!
・質問はスキルが必要!
という本質でした。
以前、百貨店に勤めて時の話ですが
婦人服のトップセールスの販売員が、相手を一瞬目にしただけで、
簡単な質問をして、ぴったりの商品を選んでいました。
全てのお客様がお得意様でもないのになぜですか?と聞いたところ
「好みや、発するちょっとした言葉からです」と相手が何を求めているのかを
瞬時に察する事ができるそうです。
最後に「でも、お客様の為に!と思い、いつも必死です」の一言が印象的でした。
簡単な質問とはいえ、日頃から鍛えておられていることは確かですね、
そして「質問力を鍛えると、観察力、判断力も鍛えられます。」
と言っていたことが印象的でした。これはその通りですね。
■質問の効果の主なものは
・短い質問が、相手の深い思考を促す。
・思考の制約を外し、視野を大きく広げる。
・相手の軸を確認することが出来る。
・深いレベルでの内省を促すことが出来る。
私はコーチングで「こうなりたい」「これは絶対やめたい」等の
行動変革に対して必ず以下の3つの質問をしています。
思った通りの結果を得るために、あなたが
- 「やろうと思うことはどんなことか?」
- 「続けてはいけないことは何か?」
- 「必ずやらなければいけないことを楽しくやるためにはどうすればいいか?」
短く、軸を確認して絞り、内省を促すために行っています。
もし、部下の営業マンが訪問先から帰って来て
「あまり良い反応ではなかったです」と上司である貴方に報告したら。
「同じことを何度繰り返せば気がすむんだ、いったい何を考えているんだ!」
とは言わず、
「今日の準備で欠けていたものは、なんだろうね?」
「今日のアプローチで「ここは良かった」と思えることはなんだろうね?」
「もう一度チャンスがあるとしたら、何を付け加えるかな?」
こんな言葉で会話してみてはいかがでしょうか?
最後に質問力は「スキル」です。
どんどん自分の質問集を作り、どんどん職場で実践してみてはいかがでしょうか。
私も学び続けます。
最後まで目を通していただき、ありがとうございました。
陸川 徹