同質の考え方を持った人が集まった組織では、目標の
共有、方針の理解と言う面では効率が良いでしょう。
しかし、あうんの呼吸、以心伝心で仕事が進む半面、
業務プロセスの改善面では、共有プロセスは効率化の
下で省かれてしまうことが欠点となります。
同質の考え方を持った人が集まった組織では
「新しい技術が育たない」と言われるのはこんな
ところではないでしょうか。
人は本来変化を避けたい傾向にあります。
時にはメンバーを入れ替えることにも壁をつくり
新しい異質の文化を排除してしまうこともあります。
しかし、組織を成長させるに必要な「異質」を受け
入れることを思い切って行うことが必要ですし、
時代からも求められています。
安定的に成長し、時代の一歩先を行く企業の一つの
特徴に「いろんなタイプの人」が共存しています。
「異質」と言っても怖いものではなく、他者と違う
「発想」「アイデア」「感性」「新しい見方」「新しい
組み立て方」です。
個性、スキル、特殊能力、価値観、行動タイプや
国籍など、異なる人材と異なる分野のモノ同士を組み
合わせることで新しさが生み出されており、様々な
アイデアがぶつかり合うための土壌として多様性が
求められているのが分かります。
異分野の組み合わせで新たな価値を生み出すことが
出来るのです。
このような「異質」の共存には当然、問題、トラブル、
不満や不安がつきものです。
しかし、同じメンバー間では生まれなかったモノや
コトが創出され、今までになかった商品、サービス、
チーム、新たな産業を生み出しています。
組織はもちろん重要です、このように一方で弊害もある
組織を成長につなげるには重要なことが二つあります。
一つはトップの人間力、器が必要です。
中期的な目標・方向性を示したうえで、後は任せる
という多様性を生かしたリーダーのスタイルです。
そして失敗に寛容な文化です。「あれをやれ」ではなく
「言い出したことはなってみろ!」成功はすぐには
やってきませんが試行錯誤を後押しする度量です。
もう一つはしっかりとしたミッション(理念)の基に
仕事が動いていくことです。
強い「リーダーシップスタイル」と「理念」の実現です。
今や旧来の同質化社会から、主体的、自律的な
それぞれの「個」がリードするニューパラダイム
の社会に入っています。
以上ですが、
今回は私が実際に体験したことをベースに実感として
書いてみました。
それは以前の会社で実際に「異質」と遭遇し、頭の
隅っこにも無かった発想の一言に衝撃を受けたこと
を例にいたしました。
無我夢中に挑戦した結果、日本初の商品となり、今や
当たり前のようにあらゆる産業がサービスとして提供
しているカタログギフトの先駆けとなりました。
自社のみならず世の中に変化を起こすことが出来た
事例です。
・事業の成長度合いが弱まった
・既存の延長線でしか発想が生まれない
・組織に刺激がない
・言われたことしかやらない
競争の時代で悩みは多いと思いますが異分野の
組み合わせで新たな価値を生み出すことに行動を
起こしてみてはいかがでしょう。
最後までお読み頂きありがとうございます。
陸川