皆さんこんにちは。
「挑戦・新しいことにチャレンジを」!
経営者やマネージャなら一度や二度は口に
出して現場を鼓舞した経験もあるかと思います。
いやいや、毎日言っているよ!
毎年の方針説明会では必ず言っているよ!
中には毎朝唱和してるよ! まで。
「挑戦しよう」
「新しいことにチャレンジしよう」
多いですよねこの言葉、そしてなんとなく
かっこいいし、部下がついてきそうな!
(勘違いだけど)そんな気がして仕事をして
いる気になってしまいがちです。
社員が意欲的に挑戦することを奨励し、目標
を達成させる、そしてキャリアを積ませる。
いいことには間違いないですし、言葉も否定
するところは全くありませんが。
しかし多くの場面では上の人の自己満足な
言葉と、社内ポスターの活字で終わっている
現実によく遭遇します。
高い目標に挑戦する。「君ならできるはずだ」!
「俺たちならできる」!という精神論競争が
優先され、自社・自部門の相対的な強さや、
戦力といった環境も無視したムッチャ、ムリ
が原因になっています。
経営者は夢を語れ!リーダーならビジョンを
語れともよく言われますが、語るだけなら
誰でも、子供にもできますね。
夢は実現してこそ意味があります。
そのためには夢に到達するまでの道筋を語る、
またはヒントや示唆が必要です。
つまり戦略や、戦術を語れなくては経営者、
リーダーとは言えないのではないでしょうか。
そんな組織は立てた目標が達成されなくても
次にまた高い挑戦目標と立てたがります。
新しいことに手を出したがります。
その繰り返しで現場では達成しなくても
責任は無い!となってしまっています。
ひどい組織では出来なかった責任は部下に
取らせるところも。
あることに挑戦するには目標に到達するため
に戦う土俵が必要です、それが人への投資や
新たな仕組み、必要な権限と責任、そして
成果に見合う報酬などです。
特に権限と責任が不都合な組織では誰もが
リスクを取りたがりません。
リスクを取らないということは、リターンも
無い、こんな組織はどうなるかは言うまでも
ありませんが。
経営者やリーダーが「挑戦しよう」「新しい
ことにチャレンジしよう」といくら声掛けし
ても、土俵が整備されず、失敗したら責任を
取らされるのですから「挑戦」はしませんね。
志は必要ですが、同じレベルで事業計画の
必要性を経営者が理解し、失敗を反省し、
真摯に学ぶこと無くして成功はありません。
ひたむきな愛社精神、強い仲間意識、あうん
の呼吸、そして良い時代、あの時をもう一度
的な組織は早い気づきが必要でしょう。
最後までありがとうございました。
陸川