「強い組織」の特徴とは!

 こんにちは、いつもありがとうございます。

 40年間当時は俗に言われる大企業に籍を置き、
 人間としても、会社の部署に籍を置く組織人と
 してもそれなりに、人間とは?組織人とは?を
 意識し、教わってきました。

 今は人材育成の仕事で多くの企業、組織、団体、
 経営者との関わりを持つようになり、とりわけ
 人材を軸に、組織の強弱に接する機会が多く
 なっています。

 そんな中で自分の反省を踏まえながら感じる
 強い組織の特徴に共通点を感じています。

 

 一つはそこに従事する人の自律心、です。
 自律は、仕事を進める上での周りからすべて
 制御されることなく自分で決めた自分なりの
 行動規範を持ち、徹底してそれに従うことを
 実践する人がいるという特徴です。

 もう一つの自立、人に頼らず社会の中で認め
 られる技術やスキルを持っている人も勿論
 重要ですね。

 自律で動ける範囲は、組織から制限されて動く
 範囲より意欲的にかなり広く多いのではないで
 しょうか。

 このルールで、これはこれ以外はだめ!
 と決めつけられる組織ではなく、
 これ以上やるにはこの基準で出来るまで!
 今回は前の体験を生かして更に挑戦を!
 新たなやり方で再挑戦を!
 こんな風に前に進めることが可能です。

 どちらが成果に繋がるかは至極当然ですね。

 何故成果に結びつくか?自律心の強い人は自分
 で決めた規律に対しては言われて規制の中で
 やることより人一倍努力するからです。

 

 二つ目は自分のやりたい仕事に夢中になって
 いる人が多いということです。

 自分の仕事にこだわりを持ち、時間や社内外の
 インフラを効率的に使い、自分にないスキルは
 周囲から引き出しその仕事を最大限達成に導く
 人です。

 この人たちの特徴は、キャリアは与えられる
 ものではなく自分で設計をしているところです。
 そして組織に所属するのではなく、参加してい
 るという意識で仕事をしている傾向が見えます。

 普通の組織では入社して指示型で仕事を徐々に
 覚え、次なるポジションに会社の指示で進み、
 更に会社が示すキャリアプランに沿ってのステ
 ッアップ。
 もし同じレベルの人材がいたらこのような組織
 での評価は感情で動く場合が多くなり少しでも
 自立心のある人の成長を阻止することになりか
 ねません。

 

 そして三つ目の特徴はマネジメントにあります。
 強い組織はこのマネジメントを「職」として
 位置づけていることです。

 社風を守り、わが社のやり方に精通した人が我
 社のマネージャーに配置されてしまい、わが社
 は次なる挑戦するわが社になれない普通の会社
 とは違いがあります。

 強い組織のマネージャーは目的を組織全体と共有
 し、取り巻く環境と自社を冷静に評価し、現実的
 な短期、長期の目標を掲げて組織をそこに導く力
 を備えている人であるべきではないでしょうか。

 経営理念を深く理解し、問題点、画題を見抜く
 眼力と質問力を備え、複数の選択肢を持ち、
 その時が来たら最良を選択する。

 これは時代背景にも影響を受けていることが
 大きく、単に組織の強弱だけでは言い切れない
 と思いますが、でもマネジメントが職として
 非常に難易度が高くなっていることは確かです。

 

 強い組織はこれだけでは言い表せないとは思い
 ますが、最近の体験から気になる点を絞って
 みました。

 自社の分析を、数値や競合、市場に加え、人材
 を強い組織の視点で振り返ることで組織改革の
 ヒントが見えてくるかもしれません。

 最後までありがとうございました。

 陸川