皆さんこんばんは、又夜に投稿しています。
今回は「思考」と「思考の枠」とは?です。
そうですね、思考は考えること、経験や知識を基に
あれこれと頭を働かせること、哲学では、広義には
人間の知的精神作用の総称とされています。
言葉では難しく聞こえるかもしれませんが、「今度の
日曜日は何をしようか?」「給料日は家族と何を食べ
ようかな?」など何気なく考えることです。
特別の意識なくしても私たちは一日で何千という
「思考」を繰り返しています。
あの人は「思考力が高い」とか、良い意味で使われ
ます。
一方で「思考の枠」についてです。
これは枠が付いています。
思考に枠が付く、すなわち固まった考えをしっかり
持っているという枠です。
・これはこういうものだ!
・あの人はこういう人だ!
・前にもやったから無理だ!
などの思い込みや、固定観念をしっかりと厚い
枠に固定してしまい、それ以外の考えや意見を
受け入れない状態にしてしまうことです。
思考ではなく思考停止状態と言えます。
ビジネス社会でこんな状態の組織や、人の間では
新し発見も見いだせず、イノベーティブな意見交換
も決して起きません。すなわち成長どころか競争
すら不可能になるということです。
コーチングの場ではこの思考の枠を取り外すこと
から入ります。
思考の枠の厚い人の特徴は
ポジションの高いリーダー層では
・成功体験で今のポジションを得たことで自分が
誰よりも正しいと思っている。
・問題は自分ではなく、周りにあると勘違いして
いる。
・周りの意見を聞かず、自分の考えを押し付ける
・自分を変えようとせず、周りを自分流に変えよう
とする。
どうでしょう?10年ひと昔とすれば5昔以前
の工業化社会、イケイケ時代の数人のリーダー
が組織を引っ張ることができた時代では通用した
かもしれません。しかし今はほぼ無理です。
なぜなら
・この情報化社会では部下も使える考えや情報を
持っています。
・人間として会社、社会に貢献したい、という
欲求を持っています。
・承認(認められたい)という人間の欲求を持って
います。
・そして成長したいという欲求を持っています。
これらを否定することはその人の成長を妨げる
こと、すなわち人も、組織も成長しない!と
いうことになります。
これは決して上位にいるリーダーだけのことを
言っているわけではありません。あなたの部下
やメンバーに対しても当てはまることです。
自身のみならず部下にも、メンバーにも手を
差し伸べて「思考の枠」を薄く、若しくは取り
払うサポートをしてあげて下さい。
その気になれば「思考の枠」は薄くして更に
広げることはできます。
そもそも「思考の枠」の言葉、枠の厚さ薄さすら
知らないのは当然ですから。
コーチングではいくつかの手法を持ってこの
悪癖ともいえる「思考の枠」の存在と取り払い、
広げるサポートを行います。
どうしたら枠を広げることが出来るか?
この3つは不可欠です。
・ゴールを明確に設定する。
決して遠い先のゴールでなくても、2年後、5年後
の到達したいゴール、達成したい仕事など
・自己認識ができるか。
特に外面的自己認識(他者からどのように見られ、
理解されているかを理解して、受け入れられるか)
・利他の精神がもてるか。
自分中心での思考、言動から周り中心で考え、動く
枠が薄くて広い人の特徴は
・自己否定を可能に出来る
・人の意見を先ずは素直に受け入れられる
・周りからのフイードバックを聞く姿勢がある
人です。
更には!
「聴く」姿勢、態度を持っていると言うことです。
聴く(聞く)こととは相手の人に尊敬の念を伝える行為
でもあります。
そして尊敬を受けた人は尊敬を返す、こんなことで
人の力を借りられるのです。
自分の「思考の枠」はどのくらいですか?
最後までありがとうございました。
陸川 徹