「リーダーに不可欠なフォロワーシップ」!

 

皆さんこんにちは、師走です、仕事、プライベートな
付き合い、家事等何かとあわただしい時期ですね、
でももうすぐ新しい年に遭遇します。

そんな時期になぜフォロワーシップ?
特別な意味はありませんが一年を振り返る中で内省に
お役に立てれば幸いです。

なかなか耳慣れない「フォロワーシップ」、近年リーダー
育成でタイトルを目にするようになりました。

「フォロワーシップ」とは?
一般的には「部下が上司に及ぼす影響力」です。
「上司が部下に及ぼす影響力」のリーダーシップの
対義語として理解されています。
部下(フォロワー)が自主的な判断や行動により、
上司を支え、組織における成果の最大化に貢献する
ことを意味しています。

これは
カーネギーメロン大学のロバート・ケリー教授が、
1992年に著書『The Power of Followership
(指導力革命―リーダーシップからフォロワーシップへ)』
の中で、上司のリーダーシップを補完する概念として、
初めてフォロワーシップという言葉を使いました。
ケリー教授は「組織の8割はフォロワーシップで決まる」
とも語っています。

不確実性の次代ならばこそ強まってきた言葉といえる
でしょう。

組織が出す結果に対して、リーダーが及ぼす影響は2割、
フォロワーが及ぼす影響は8割とも言われます。
それほど部下の存在が大きいということになります。
だからこそ上司は部下を業務(仕事)として育てる
ことに行動を起こさなければならないということですね。

リーダーにも必要なフォロワーシップ
「フォロワーシップ」について研修やコーチングの
場面でリーダーに確認すると勘違いも多く、
リーダーが発揮する「リーダーシップ」、そのリーダー
を支えて部下が発揮する「フォロワーシップ」との声が
聞かれ、部下が上司に対して発揮するものとの理解が
大半です。
しかし決して部下の一方的な発揮だけでは成り立たない
時代であることを理解する必要がありますね。

部下の方が、経験値が高かったり、得意であることも
少なくありません。
こんなときはフォロワーが組織を引っ張り、リーダーシップ
を発揮し、リーダーがフォロワーの立場になって部下の
業務をサポートし、遂行することが必要になります。
時には部下が引っ張るプロジェクトをしっかり見守り、
困難なことにぶつかったり、停滞しそうな状況の時には
手を指し伸べる、これこそ上司が部下に対して発揮する
支えるための「フォロワーシップ」です。

リーダーは部下に対してリーダーシップ力、マネジメント
力だけ!ではなく、「フォロワーシップ」を含めた両面
から組織を支えることが必要になります。

もちろんリーダーも自分の上司を支えるポジションで
あり、そこでの上司への強いフォロワーシップが求め
られます。

あなたが上司であっても、部下の立場であっても
「フォロワーシップ」が必要であるということになります。

エグゼクティブコーチングの場で経営者から良く耳に
する言葉として「リーダーが育たない」
「次なる人材がいない」等が非常に多いですが
従業員やリーダーを問題と決めつける前に、組織に
フォロワーシップが機能しているかを確認すること
をお薦めします。
フォロワーシップは組織活性には不可欠な存在と
いえます。
部下を変える前に上司が、トップが変わることが
フォロワーシップを機能させるに大きく影響力を
もっています。

リーダーシップがそうであるように、フォロワー
シップも資質としてある個人に備わっているもの
ではありません。一言で言えば「スキル」です。
スキルは磨くことで高まります。

フォロワーシップの開発はリーダーシップ力の開発
には不可欠な要素として含まれるものであり、組織
の変革、組織としての力を体系化するに大きく寄与
するものとなります。

きれいな花を咲かせるには土が肥沃なもので
なければならない、ですね。
どんなに木が頑張っても栄養が回ってこなければ
周り(組織)を楽しませる(活性化)出来ない、
と言うことです。

最後までありがとうございました。

陸川