皆さんこんにちは
経営者の方との会話でよく耳にする言葉にこんな
内容が多いですね。
部下に対して
・能力があり、人間性も優れているのに成果が
出せない
・彼の下では有能な部下が流出してしまう
・後継者として育てたいが自覚と行動が伴わない
こんな思いを持ちながら「何とかなるか?」と
思っていながら時間だけが過ぎてしまっている
ことが多いのではないでしょうか?
失礼な言い方ですがそのままでは何とかなり
ません。人は今までの人生経験や、仕事の経験
の中で培った自分なりの「思考の枠」をしっかり
持っています。
そして常にそれが自分の思考の先頭に立ち、
自分をリードしています。
そのこと以外に今の自分をリードする思考の
武器を持ち得ていないということです。
こんな人の言動には、人の話を聞かない、
自分はこうだ、と言い出す、すぐに良し悪しの
判断をする、自分の考えに導こうと説得する等。
そしてこれらを否定されるとあるべき言動すら
起こさなくなります。
何とかしたくて
それはだめだ! こう変えろ! もっと考えろ!
立場を考えろ!と言いたくなりますが、言って
教えたとしても何故にそうしなければいけないのか
が分からなく、腹落ち出来ないのです。
でも諦める必要はありません
そんな人にも人間が本来持っている能力が
備わっています。出していないのです、出す
方法がわからないのです。
「人間は考える葦である」
パスカルの<パンセ>の中にある言葉ですね。
「人間は孤独で弱いが,考えることができる
ことにその偉大と尊厳がある」としています。
無理に否定したり、強引に変えさせようと強要
するのではなく、本来持っている能力を自分の
気づきにより引き出し、最大限発揮するように
導くことで変わることが可能なのです。
多少の専門知識やスキルを必要とするものの
可能なのです。
一人以上の集団、組織では良い状態をつくる
「関係の質」を高めることが必要です。
コミニケーション力を高めるメソッドも効果的
に使う必要があります。
そして先ほどの「思考の枠」を広げる為の方法
や、効果的なダイアログ(対話)や質問も有意義
なものになります。
そしてその人の仕事や組織に対する価値観も
否定するのではではなく相互に共有することも
必要となります。
企業は人と言われるように、一人の変化が組織に
良い影響を及ぼしていくようになります。
影響力が高ければこそ、組織に良い影響を与える
ようになるのです。
・対話が促進され問題解決が促進される。
・組織内での具体的事象が共有される。
・お互いを尊重することで自主性が引き出せる。
・主体的に行動するチームに近づく。
・戦略が実行される。
どんな優れた戦略を立ち上げても現場で実践され
なければ事業のミッション、ビジョンへの到達は
難しいですね。
組織風土や人材を気にしながらも目の前の仕事を
優先されがちな毎日、激変しているビジネス環境が
極めて近い将来自社に与える影響に改めて目を向け、
次世代をリードする人材育成に着手することが重要
ではないでしょうか。
最後までありがとうございました。
陸川